劣化対策(日夏の家)

長期優良住宅化リフォームにおいては、劣化対策・耐震性・省エネルギー対策・維持管理の容易性などに関して、評価基準を設けそれに適合させる必要があります。現行の新築工事の基準に近いレベルまで性能を上げるS基準と、そこまではいかないが一定の性能を向上させるA基準が示されました。
構造躯体の劣化対策としては、外壁が通気構造であること。外壁の軸組や土台・地盤が防腐・防蟻対策をしていること。基礎の高さが確保できていること。床下の防湿対策と換気が充分なこと。小屋裏の換気が有効なこと。床下や小屋裏の点検が出来ることなどの項目についての基準に適合させるよう計画をし工事を進めます。
今回、劣化対策でいちばん苦労したのは、床下の防湿対策でした。現在は、ベタ基礎にすることが一般的ですが、昭和58年に建てられている田の字型の家では布基礎で内部の土間は土の状態です。S基準には「厚さ60mm以上のコンクリート、防湿フィルム同等の材料で覆われていること」あり、また、地面から基礎の高さの確保も求められてますので、土間をスキ取り、ポンプ車にてコンクリートを打設しました。